夏の午後

 

 

 

 今日は気温が高く、夏日だった。家中の窓を全開にし風を通す。

少し湿った柔らかな風が部屋全体に行きわたり気持ちがいい。

こんな日は何もせず気だるさに体を任せるに限る。

さて、話の続きを進めましょう。

 

あまりの大量の出血に不安を抱いた私は近所の産婦人科を受診する。

産婦人科は人類にとってなくてはならないものだが何度いっても緊張する。

クリニックの雰囲気はとてもいいのだが、あの診察室に呼ばれて行われる

「内診用の椅子」に座ることが緊張するのだ。これは男性には絶対にわからないだろう。でも「あの椅子」に乗ってみるのも一興かと思う。

きっと女性ののデリケートな心がわかるようになるだろう。

看護師さんから名前を呼ばれ診察室に入る。男性医師に促されるまま質問に答えていくく。「じゃ、内診して中の様子を診てみましょう」と言われあの椅子へと誘導される。

カーテン越しの狭いスペースの中でもぞもぞと下着を脱ぎ心細くなった下半身を丸出しにして内診用の椅子に座る。「ああ、もう逃げられない。」内診用の椅子が大きく動き私の下半身は大判ふるまい状態に大開脚。恥ずかしいなんて言っていられないのである。女性なら必ず通る儀式なのだ。

「は~い、器具が゛入りますから下半身の力抜いてくださいねぇ」と男性医師が気さくに声をかけてくる。私は羞恥心と緊張感で返事ができない。おばちゃん情けない。

緊張のまま内診が終わり、診察室の椅子に座らされ今の状態を説明される。

なんでも私のブツは中が狭くきちんと内診することができないという。

そう、私は内診している最中、ずっと痛い痛いと叫んでいたのだ。

男性医師は、個人病院ではなくて大きな総合病院で短期入院して麻酔をかけて検査をして貰ったほうが言いという。私は「そうですか」とぶつぶつつぶやきながら診察代金を支払い病院を後にしたのであった。自宅に帰りおっとにそのことを言うと「じゃあ姪っ子のいる藤沢の病院で診てもらうか」とアドバイスされおっとの姪っ子さんのいる藤沢の病院に検査に行くことにした。ちなみに自宅は東京・世田谷区である。藤沢なんて日帰りドライブに行くところじゃないか。

でも体のためだ、行くしかない。私はタプタプになった腹をくくった。